滋賀・甲賀で桜並木の撮影スポットを探しているなら、青土ダム(おおづちダム)周辺は外せません。本記事は、2026年4月6日にジムニーJB64Wで実走訪問した一オーナーの記録です。
実は当日、最初に向かったのは隣接する『鮎河千本桜』でしたが、平日朝9時で既に駐車場満車。急遽車で約10分の青土ダム3号駐車場周辺に移動した結果、想定外に良い撮影スポットだったというのが本記事の経緯です。
元自動車メーカー先行開発部門の評価ドライバーの私が、現地で気付いた3つのポイントはこれです。
- アクセシビリティ:青土ダムブルーリバーパーク駐車場あり(鮎河千本桜が満車の場合の第二候補として◎)
- フォトジェニック:ダム湖周囲に咲き乱れる桜並木とクルマを同じフレームに収められる希少なロケーション
- 混雑度合い:4月上旬〜中旬の桜ピーク時でも、鮎河千本桜と比べて混雑控えめ
以下、実走情報・撮影情報・撮影機材データを交えて詳しく解説します。
青土ダムとは(地理・歴史)
青土ダム(おおづちダム)は、滋賀県甲賀市土山町青土にある多目的ダムです。淀川水系野洲川の上流部、鈴鹿山系の麓に位置し、1988年(昭和63年)3月に竣工した、滋賀県で最初の多目的ダムです。
ダムの天端は県道9号線で、鈴鹿スカイラインへ続く観光コースの一部にもなっています。また、ダムサイト周辺には公園・展望広場・多目的広場が整備されており、桜の季節には地元住民や周辺観光客の憩いの場として賑わいます。

撮影スポットとしての青土ダムは、その近くに桜並木が広がっており、一面に広がる桜を背景にした構図が撮れます。鮎河千本桜(うぐい川沿い200本のソメイヨシノ)とは異なるこのスポット特有のスケール感が魅力です。
青土ダムの基本諸元
青土ダムの主な諸元は以下のとおりです1。
- 形式:ロックフィルダム
- 用途:洪水調節・上水道・工業用水(多目的ダム)
- 竣工:1988年(昭和63年)3月
- 管理:滋賀県甲賀土木事務所
- 特徴:半円形2連の自然越流式常用洪水吐+ゲート付き1門
- 管理用発電:250kW
特筆すべきは、半円形2連の自然越流式常用洪水吐という独特の形状です。ダム便覧では「世界にも例のない形をした洪水吐」と紹介されています2。貯水位が常用洪水吐の頂点高さを超えれば水が流れる自然越流方式で、完全な円形ではないものの、いわゆる「ダム穴」に近い光景を作り出します。
周辺施設(青土ダムエコーバレイ/ブルーリバーパーク)
ダムサイト周辺には、以下の2つのレクリエーション施設も整備されています。
- 青土ダムエコーバレイ:キャンプ場・コテージ・テニス・釣り堀(甲賀市土山町鮎河2642、運営:(財)土山町緑のふるさと振興会)
- ブルーリバーパーク:湖岸公園・浮き桟橋・リップルCha-Cha(同所在地)
本記事の撮影場所は、ブルーリバーパークに隣接する青土ダムブルーリバーパーク駐車場の周辺です。駐車場のみ利用し、ブルーリバーパーク施設本体(湖岸公園・浮き桟橋・リップルCha-Cha)には立ち寄っていません。桜の撮影目的なら、駐車場周辺の桜並木だけでも十分成立します。
アクセスと駐車情報
撮影場所は、以下のGoogleマップでご確認ください。
駐車場
青土ダム周辺には複数の駐車場があります。今回撮影に使ったのは青土ダムブルーリバーパーク駐車場で、ブルーリバーパーク施設に隣接する駐車場です。ダム湖を見渡せる位置にあり、駐車場の周辺に桜並木が広がっています。
私が訪問した2026年4月6日(月)朝9時頃の時点で、青土ダムブルーリバーパーク駐車場は混雑控えめでした。同時刻に鮎河千本桜の臨時駐車場は満車だったのと対照的です。
訪問する際に押さえておきたいポイントが2つあります。
- 平日朝9時でも鮎河千本桜は満車:私が訪問した2026年4月6日(月)は桜のピーク時期で、ウィークデーにも関わらず午前9時時点で鮎河千本桜の駐車場は満車でした。鮎河千本桜は開花期間中のみ臨時駐車場が開放され、台数に限りがあります3。桜ピーク時期は早朝(6:00〜8:00)か夕方(16:00以降)に行くのが賢明です。
- 青土ダム3号駐車場は通年で停めやすい:開花期間のみ開放ではなく、通年で利用できます。鮎河千本桜が満車だった場合の第二候補としてよいと思います。

車でのアクセス
青土ダムへのアクセスは、車・バイクともに容易です。
- 道幅:県道9号は普通車2台のすれ違いが可能。山道部分はワインディングあり
- 路面:舗装されており、整備状態は良好
- 道中の注意:4月上旬は花粉が非常に多く、洗車していたジムニーも到着時には花粉まみれでした
具体的なアクセスルートは以下のとおりです。
- 新名神高速道路「甲賀土山IC」から約20分:最も一般的なルート
- 国道1号「甲賀市土山支所交差点」から北へ約4km:一般道経由
- JR草津線「貴生川駅」から車で約45分:または甲賀市あいくるバス(青土・エコーバレイ下車)
桜のピーク時期と訪問時の現地状況
2026年4月6日(月)の朝9時頃に訪問しました。桜の状態は満開。

平日の朝9時という時間帯にもかかわらず、青土ダムブルーリバーパーク駐車場は混雑控えめでした。同じ甲賀市土山町内、車で約10分の鮎河千本桜駐車場が同時刻で満車だったのと対照的です。
桜は駐車場の周辺に広がっており、車を停めたまま桜のスケール感を楽しめます。
訪問時期の判断に役立つ「桜カレンダー」
滋賀県甲賀市の桜開花・満開時期は年により前後しますが、鈴鹿山系の麓に位置する青土ダムや鮎河千本桜の周辺は、平地より若干遅く、おおむね4月上旬〜中旬がベストとされています4。
訪問予定日を絞る際は、滋賀県公式の「今年のダムの桜開花情報」が最も実用的です5。青土ダムを含む県内ダムの桜の開花状況が写真付きで紹介されており、訪問前に現地の様子を確認できます。
高時川桜の記事で紹介した「桜カレンダー」(公益社団法人びわこビジターズビューロー)には青土ダムは掲載対象外ですが、県内全般の桜情報を見るには重宝するので、両方併用するのも一案です。
撮影例の紹介(駐車場での構図の取り方)
撮影スポットとしての青土ダムブルーリバーパーク駐車場の魅力は、駐車場という限定的な空間ながら、桜並木とジムニーを多様な構図で組み合わせられる柔軟性にあります。ここでは以下の3つのアプローチで撮影例を紹介します。
縦構図:桜のボリュームでスケール感を出す

縦構図では、桜のボリュームを画面上部に大きく入れ、ジムニーを画面下に配置することで、桜のスケール感とジムニーの存在感を両立させます。
このカットの設定は、F4.0、SS 1/200、ISO100。F値を開け気味にすることで、ジムニーのリア部にピントを置きつつ、画面上部の桜の枝はやわらかい質感を残し、立体感を出しています。
横構図:駐車場の広がりを活かして桜並木を魅せる

横構図では、駐車場の広がりを活かして桜並木を画面奥に配置しました。ジムニーを画面の端寄りに配置することで、視線の流れを作っています。
このカットの設定は、F6.3、SS 1/160、ISO100。F値を中間に設定することで、ジムニー前景から桜並木まで適度にシャープに見せつつ、奥の山並みは緩やかにボケさせ、駐車場の広がりに奥行きを与えています。
演出ショット:車窓越しから桜を切り取る

ジムニーの窓やサイドミラー越しに桜を切り取る演出ショットは、車そのものを「桜を見るためのフレーム」として使う構図です。開放感のある桜トンネルとは異なる『閉じた風景の中の桜』を表現できるのではないかと思います。
このカットの設定は、F3.2、SS 1/160、ISO100。F値を開放寄りに設定することで、手前の車内構造物(シート・ピラー)を大きくぼかし、窓の外の桜に視線を集中させています。
現地に行って気づいたこと:光の向き
ここで一つ、訪問して気づいた情報をシェアします。
青土ダムブルーリバーパーク駐車場は、ダム湖(北側)と山の斜面(南側)に挟まれた立地です。
つまり:
- 午前中:太陽は南東〜東。北側のダム湖方向にカメラを向けると順光
- 午後:太陽は南西〜西。逆光ぎみのカットを狙うなら午後
私が訪問した9:00〜10:00の時間帯では、駐車場に対して桜の木々が北側にあるので、車の背景に桜も持ってくる構図が圧倒的に撮りやすく、桜の色も美しく出ました。撮影の際は午前中の北向きの構図を狙うのがいいと思います。
撮影機材とカメラの設定
用いた機材
- カメラボディ:Nikon Z8
- レンズ:Nikkor Z 24-120mm f/4 S
- 記録形式:RAW
E-1の高時川桜と同じ機材構成です。24-120mmという焦点距離は桜の風景撮影でも万能性が高く、広角端24mmで駐車場と桜並木の全景を、中望遠100mm前後で桜の花のクローズアップを、それぞれ1本でカバーできます。

設定値の傾向
今回の撮影での設定値は以下のような値です。
- ISO感度:すべて ISO100に固定
- F値:F3.2〜F6.3まで使い分け
- シャッタースピード:1/160〜1/200
朝9時〜10時の柔らかい光の条件で、ISO100に固定したのは『最高画質と低ノイズを優先する』ためです。Nikon Z8の高画素センサー(約4575万画素)の解像感を最大限に活かす設定です。
F値は被写界深度のコントロール用途で、シーンに応じて使い分けました。
- F3.2(演出ショット):車内の構造物(シート・ピラー)をぼかして窓の桜にピントを集中
- F4.0(縦構図):ジムニーと桜のボリュームのバランスを取りつつ、奥行きを残す
- F6.3(横構図):駐車場の広がりとジムニー前景の両方をしっかり見せる
高時川の桜トンネル撮影ではF7.1〜F13までパンフォーカス気味の設定でしたが、今回はボケ味と被写体強調を意識したやや開放寄りの設定にしています。同じ機材・同じ被写体(桜+車両)でも、ロケーションと光の条件が変わると最適な設定も変わるという例です。
風がほぼなかったので、SS 1/160〜1/200でも桜の花の動きを止められました。
個人的Tips:駐車場での撮影で意識した3点
- ホワイトバランス:オートで十分対応可能
- ISO固定の使い分け:朝の柔らかい光ならISO100で最高画質を確保。光量が落ちる時間帯や曇天時はISO400〜800まで上げて、F値・SSの自由度を確保する
- 構図の3パターン切り替え:駐車場という限定空間でも、縦(桜のボリューム)/横(駐車場の広がり)/演出(車内・窓越し)の3パターンを意図的に切り替えることで、同じ場所でも複数の表情を撮れる
ドライブとしての評価
ドライブ先としてどうか
ジムニーJB64Wで訪問した実感として、青土ダム周辺は『桜のトップシーズンに訪れるのはアリだが、ドライブ目的地としては単体だと少し物足りない』のが正直なところです。
青土ダムブルーリバーパーク駐車場はあくまでも『駐車場』です。駐車場周辺の桜を満喫しても、撮影と散策で1時間〜1時間半程度に収まります。
私は今回は利用しませんでしたが、青土ダムエコーバレイやブルーリバーパークがありますので、ドライブプランにキャンプや釣りなどを組み込んで楽しむことが出来ると思います。
ドライブルートとしての青土ダム周辺
青土ダムは『鈴鹿スカイラインの起点』という強みがあります。ダム天端を通る県道9号は鈴鹿スカイラインへと続き、鈴鹿山系の絶景ルートを走りながら桜の名所も巡れるという、欲張りなドライブコースが組めます。
ただし、春の桜シーズンに鈴鹿スカイラインを走ると、標高の高い区間ではまだ桜が咲いていない時期もあります。桜目的なら青土ダム周辺で十分満喫してから鈴鹿スカイラインへ抜けるのが、ストレスのない順序だと思います。
おすすめの組み合わせ先(滋賀県甲賀・春のドライブ)
- 鈴鹿スカイライン:青土ダムから県道9号で直結、絶景ルート
- 鮎河千本桜(うぐい川公園):早朝(〜8:00)または夕方なら駐車可能、混雑回避できれば必訪
- 田村神社:甲賀市土山町、車で約10分。古社の佇まいと桜が楽しめる
- MIHO MUSEUM:信楽町、車で約40分。建築と美術の融合
- 信楽の里:陶芸と里山風景、車で30分
これらを組み合わせると、半日〜1日コースのドライブが組み立てられます。
注意点・マナー・混雑回避
歩行者・他撮影者への配慮
青土ダムブルーリバーパーク駐車場は、その名の通り「駐車場」です。散策中の家族連れなどが行き来するので、車の移動時は徐行(時速10〜15km以下)が基本です。
駐車場の使い方
桜の見頃時期は駐車場の利用者が多くなることが予想されます。他の方へ迷惑のかからないよう長時間の占有は避け、撮影が終わったら速やかに退出することを心がけてください。
ゴミは持ち帰り
青土ダムは滋賀県甲賀土木事務所が管理する公共施設です。ゴミは必ず持ち帰り、撮影機材の落とし物にも気を付けましょう。
混雑回避の時間帯
- 早朝(6:00〜8:00):駐車場ガラガラ、人もまばら
- 平日午前(9:00〜10:00):混雑控えめ、私が訪問したのもこの時間帯
- 平日午後以降:時間が経つにつれ混雑し始める可能性あり
- 休日終日:鈴鹿スカイライン経由のドライバーや観光客で混雑する可能性
撮影時の他撮影者への配慮
青土ダムブルーリバーパークの桜並木は、撮影者だけでなく散策・花見の方にも開かれた場所です。長時間三脚を立てて占有しない、シャッターチャンスを譲るなど、撮影者同士のマナーを守りましょう。
もし青土ダムも満車だったら:第三候補プラン
青土ダムでも満車だった場合、近隣で停められる桜スポットを準備しておくのが賢明です。
- 田村神社:車で約10分、駐車場あり
- 甲賀市内の桜並木:複数の候補あり、事前リサーチで代替先を確保
- 鈴鹿スカイライン沿いの展望ポイント:桜は少ないが、新緑と山並みが楽しめる
『鮎河千本桜→青土ダム→第三候補』という3段階の代替プランを準備しておくと、桜シーズンの撮影ドライブが残念なことならずに済むと思います。
当日のようす:X投稿
当日(2026年4月6日朝9時)の様子はXでも投稿しました。鮎河千本桜の駐車場が満車だった様子、青土ダムに移動した経緯、現地の混雑状況などをつぶやいているのを見ることが出来ます。
道中の山道では花粉が予想以上に多く、洗車していたジムニーも到着時には花粉まみれでした。桜シーズンは花粉のピーク時期と重なるため、洗車のタイミングは慎重に。
周辺の桜スポット+まとめ+FAQ
周辺・関連の撮影スポット記事
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まとめ:青土ダムの桜は、結局どうなの?
実際に訪問した一オーナーとしての結論をまとめます。
- 強み:鮎河千本桜の混雑回避先として◎、駐車場の確保しやすさ、桜並木とダム湖の希少なロケーション、世界に例のない洪水吐
- 弱み:桜並木のスケールは鮎河千本桜より小さい、目的地としては単体だとやや物足りない
- おすすめ訪問条件:4月上旬〜中旬の平日朝9時〜10時、晴れの日、鈴鹿スカイラインや田村神社との組み合わせ
総合評価:滋賀甲賀の桜並木巡りなら、鮎河千本桜とセットで覚えておきたい1スポットです。
特に車・バイクで訪問するなら、鈴鹿スカイラインや田村神社など周辺のドライブコースと組み合わせることで、満足度の高い1日が組み立てられます。

よくある質問(FAQ)
Q:いつ行くのがベスト?
A:滋賀県甲賀市の桜開花は例年4月上旬〜中旬。鈴鹿山系の麓のため、平地より若干遅めです。時間帯は早朝(6:00〜8:00)または平日午前(9:00〜10:00)が混雑回避できておすすめ。
Q:駐車場は?
A:青土ダムブルーリバーパーク駐車場あり(無料)。GoogleMap本体では「青土ダムブルーリバーパーク駐車場」、Xに貼り付けると「Ozuchi Dam #3 Parking Lot」と表記される同じ場所です。鮎河千本桜が満車の場合の第二候補としていいと思います。
Q:観光客は多い?
A:鮎河千本桜と比べると混雑控えめ。平日午前の私の訪問時は数組程度でした。休日や鈴鹿スカイラインから流れてくるドライバーで混雑する時間帯もあります。
Q:撮影機材は何がいい?
A:24-120mm相当の標準ズーム1本で十分。広角端で駐車場と桜並木の全景を、中望遠で桜の花のクローズアップを撮り分けられます。三脚は必要に応じて、ただし他の利用者の通行を妨げない場所で。


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