最終更新:2026年4月|内容を最新情報に基づき全面刷新しました。(初稿: 2016年1月)
結論|難しいのは貼る作業ではなく「貼る前の3点」
「両面テープで貼るパーツって、本当に剥がれない?」「位置がズレたらやり直せる?」
——TRDエアロスタビライジングカバーの取り付けで、多くのZN6オーナーが迷うのはここです。
結論から言うと、難しいのは貼り付け作業そのものではなく、貼る前の次の3点です。
- リアガラスとトランクの隙間測定
- ゴムスペーサーの選定
- 両面テープを貼る前の位置決めと圧着
工具はほぼ不要。所要時間は1時間前後。
ただし、一度貼るとやり直しにくいパーツなので、仮合わせと干渉確認には時間をかけたほうがよいです。
本記事では、TRD公式の手順に沿って、実車(ZN6)で取り付けたときの実測値と注意点をまとめました。
エアロスタビライジングカバーとは
エアロスタビライジングカバーは、リヤガラスとトランクの間にある隙間や段差を埋めるためのエアロパーツです。
この部分をなだらかにすることで、車体後方へ流れる空気を整え、リヤまわりの安定性向上を狙う部品です。
86の場合、見た目にもリヤガラス後端の段差が目立ちにくくなり、リアビューが少し引き締まります。
取り付けは両面テープで貼り付ける方式です。
作業自体はシンプルですが、貼る前の位置決めと、リヤガラス・トランク間の隙間確認が重要になります。
TRDエアロスタビライジングカバー(MS346-18001)の適合と注意点
適合車種と品番
トヨタ86(ZN6)向けのTRD製エアロパーツです。品番はMS346-18001。
リアガラスとトランクの間にある段差を埋め、車体後方の空気の流れを整えるためのパーツで、見た目にもリアビューが少し引き締まります。
同時装着できないパーツ
TRDリヤウィンドウルーバーとの同時装着はできません。
ルーバーを装着している、または装着予定がある場合は、どちらを優先するかを先に決める必要があります。
両面テープ施工の前提条件
・取り付けは両面テープによる貼り付け(ボルト固定ではない)
・貼り付け前の脱脂、プライマー処理、位置決めが施工品質を左右する
・取り付け後しばらくは洗車を避ける必要がある
用意するもの・作業時間・難易度
同梱物
| 同梱物 | 用途 |
|---|---|
| エアロスタビライジングカバー本体 | リヤガラスとトランクの隙間を覆う本体 |
| ゴムスペーサー | 隙間に合わせて取り付け位置を調整するための部品 |
| PACクリーナー | 貼り付け面の脱脂に使用 |
| PACプライマー | 両面テープの接着力を高めるために使用 |



追加で用意したもの
付属品だけでも作業は完結しますが、品質を上げるために以下を別途用意しました。
| 用意したもの | 用途 |
|---|---|
| 定規 | リヤガラスとトランクの隙間を測る。 定規の端から目盛がスタートしているものが望ましい。 |
| マスキングテープ (幅広) | プライマーがボディ側に付着しないよう保護する |
| ガラス用コンパウンド (油膜取り) | ガラスコーティングを除去し、両面テープを密着させる。 |
※マスキングは本来マスキングテープ推奨ですが、当時手持ちの都合でガムテープを代用しました。仕上がり重視ならマスキングテープを用意したほうがよいです。
作業時間・難易度の目安
・TRDのパーツリストの参考取付時間:0.4H(約24分)
・DIYでの実所要時間:1時間前後を見込んでおくと余裕がある
・難易度:初級〜中級
工具を多用しないので難易度自体は高くありません。
難所は「貼り直しが効かない両面テープ施工」であり、作業よりも事前準備に気を使う性質のパーツです。
【手順1】貼り付け面の下処理(脱脂・マスキング・プライマー)
このパーツは両面テープ貼り付けのため、本付け後の位置修正がほぼできません。
実作業よりも、ガラス面の下処理・脱脂・マスキング・プライマー乾燥のほうが仕上がりを左右します。
ガラスコーティング類を除去する

両面テープの接着を確実にするため、施工面のコーティングや油膜を除去します。
今回はカー用品店で売っている油膜取り用のガラス用コンパウンドを使いました。
PACクリーナーで脱脂する

付属のPACクリーナーを使って、貼り付け面を脱脂します。
ボディ側をマスキングする

Cピラー下部周辺と、トランク上部にマスキングをします。
次工程でプライマーを塗布しますが、ボディにプライマーが付着すると塗装にダメージを与える恐れがあるため、必ずボディ側を保護します。
PACプライマーを塗布して10分以上乾燥させる

エアロスタビライジングカバーが取り付く範囲に、付属のPACプライマーを塗布します。マスキングしているとはいえ、ボディに付着しないよう注意します。
塗布後は10分以上乾燥させます。
プライマーは両面テープを密着させるための下地剤なので、ここをしっかり乾かすことが仕上がりを決めます。
マスキングを剥がす
プライマーが乾燥したら、カバーを仮付けする前にマスキングを剥がします。
マスキングを残したままだとカバーを差し込むときに干渉し、貼り付け位置の確認もしづらくなります。
【手順2】リアガラスとトランクの隙間を測ってスペーサーを作る
隙間を測る

リアウインドウ中央部とトランクの隙間を測ります。
筆者の車両では約10mmでした。ここで測った隙間に応じて、次工程で使うゴムスペーサーの厚さを決めます。スペーサー選定の対応表は取扱説明書に記載があるので、それを参照します。
ゴムスペーサーを組み合わせる

同梱のゴムスペーサーは2mmと3mmの2種類です。これを組み合わせて、必要な厚さのスペーサーを作ります。筆者の場合は4mmが必要だったので、2mmを2枚重ねました。
スペーサーには両面テープが付いているので、剥離紙を剥がして貼り合わせるだけです。
ゴムスペーサーを仮付けする

スペーサーをトランク中央とトランク左右端から100mmの位置の合計3箇所に、ウインドウ面から少し浮かせて仮付けします。後で外すので軽く貼る程度でかまいません。
【手順3】カバーを位置決めして本貼りする
両面テープの剥離紙を仕込む
カバー裏側の両面テープの剥離紙を、位置決めしやすい状態に下準備します。

カバー裏中央部の切れ目から3cmほど剥がし、剥離紙をカバー表側へ折り返してテープで固定します。こうしておくと、位置決め時に仮付け→剥離紙引き抜きの動作がスムーズになります。

左右の端も同様に処理します。
仮付けしてセンター・左右を合わせる
ゴムスペーサーの下にカバーを差し込み、スペーサーに軽く押し当てます。
カバーが偏っていないか、スペーサーとの間に隙間がないかを左右見比べながら位置を調整します。

位置が決まったら、カバー中央部を軽く押さえてリアウインドウへ仮付けします。
トランク開閉で干渉を確認する
仮付けが終わったら、ゴムスペーサーを外し、トランクをゆっくり開閉して干渉がないかを確認します。
本貼り後にここで干渉が見つかると、剥がす作業が発生して塗装やガラスを傷めるリスクがあります。必ずこの段階で確認します。
5kgf以上で全体を圧着する


剥離紙を上方向にゆっくり引き抜きます。
剥離紙を抜き終わったら、カバー全体をまんべんなく押さえて圧着します。
取扱説明書では「5kgf以上の力で圧着」とされています。軽く撫でる程度ではなく、両面テープ全体をしっかり密着させる感覚で押さえます。
ただし、一点だけを強く押すのではなく、中央から左右へ、力が全体に行き渡るように圧着するのがよいです。
失敗しやすい3つのポイントと回避策
両面テープ施工は一発勝負です。
失敗の原因は、貼る作業そのものよりも貼る前の確認不足が多いです。
| 失敗パターン | 回避策 |
|---|---|
| 隙間を測らずにスペーサーを決めてしまう | 取説のスペーサー選定表に従い、必ず実車の隙間を実測する |
| 仮合わせで左右ズレ・トランク干渉を見落とす | 仮付け後にゴムスペーサーを外してトランクを開閉し、必ず干渉確認する |
| 位置が決まる前に強く圧着してしまう | 位置決めが終わるまでは「軽く押さえる」だけにし、本貼り時のみ5kgf以上で圧着する |
取り付け後にチェックする3項目

取り付け後は、次の3点を確認します。
- カバーの浮きがないか(中央・左右・端部)
- 左右のズレがないか(センターから左右が対称か)
- トランクをゆっくり開閉してカバーに干渉していないか
加えて、取り付け後24時間は洗車を避けます。
両面テープを密着させるためにも、直後の水濡れや強い力をかける作業はNGです。
関連記事・参考資料
今回取り付けたパーツの詳細は、TRD公式サイトや取扱説明書でも確認できます。
また、86関連のDIY作業として、TRDドアスタビライザーの取り付け記事も公開しています。
エアロスタビライジングカバーと同じく、位置決めや作業前の確認が重要なパーツです。






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