TRD製ドアスタビライザーを、トヨタ86に取り付けました。
ドアを閉めた際に出来るボデーの間の僅かな隙間。
その隙間を埋めることでクルマの剛性UPを狙ったパーツです。
ここではその取り付け方について
簡単にまとめてみました。
割りと自分でDIYで取り付けることも可能ですので
チャレンジしてみるのもいいかと思います。
だたし、以下に示す作業、内容を行ったことに伴う
すべての何らかのトラブルや損失・損害等について
当方は一切責任を負いません。
内容物
内容物は以下の通り。
- ストライカー
ドア側にあるラッチと咬み合って
ドアをロックするための部品を
一般的にストライカーといいます。
ボデー側に取り付けます。
TRDドアスタビライザーの
部品のひとつに含まれているこのストライカーは
黒い樹脂製のスライドする部品がついています。
純正のストライカーと交換することで
ドアとボデーの隙間を埋める為の
キモとなる性能を発揮します。 - プレート
上記のストライカーと接触して
ドアとボデーの隙間埋めをする為の部品。
ドア側に取り付けます。
ストライカーと合わさることで
この製品の性能のキモとなります。
- プレートベース
プレートを車両ドアに取り付ける為の台座となる部品。
プレートの下に取り付けます。
- トルクスボルト
ストライカーをボデーに取り付ける際に使います。
- 取扱説明書
使った工具
最低限、トルクスドライバ(星型のネジを回すヤツ)と
普通のプラスドライバがあれば作業は可能です。
しかし
全てのボルト類に締付けトルクが指示されていたり、
純正部品のボルトが緩み止め処置がされていて外しにくかったりするので
実情はトルクスドライバとプラスドライバだけでは作業は難しいと思います。
その辺りへの対処を考えて必要そうな工具を揃える、など
段取りをしっかりしておくと失敗なくスムーズに作業を終えられる
と思います。
参考までに、以下に私が揃えた工具の例を以下に置いておきます。
必ずしもこの例の通りである必要はありませんが
予算等と相談しながら何を揃えるかを考えるのも楽しいと思います。
- トルクレンチ
ストライカーの締付けトルク(23[Nm])を出す為に購入。
TONE の T3HC30C という品番のもの。
Amazonで14000円くらい。
- トルクドライバー
プレートベースの締付けトルク(6.5[Nm])を出す為に購入。
東日製作所の LTD1000CN という品番のもの。
Amazonで18000円くらい。高い…
- トルクスソケットセット
付け替えるストライカーのネジがトルクス形状だったため購入。
Amazonで1300円くらい。
今回の作業だけの事を考えると、セットで買う必要は無いのですがせっかくの機会なので買ってしまった。こうして余計な工具が増えていく…
- ドライバビットソケット
ノーマルのストライカーは一般的なプラスねじで止まっていますが、緩み止めがされていてかなり固いです。一般的なドライバーでは力が入れにくくてよっぽどの力自慢でもないと緩めることがかなり難しいです。
そこで、このプラスドライバー形状のソケットをラチェットハンドルに取り付けて、小さい力でネジを外すことにしました。てこの原理ってやつですね。
新宿の東急ハンズで買いましたが、値段は失念…
取付要領
全体を通して特に難しいことはなく、元にあったものを外して、新たな部品に付け替えるだけです。事前に取説にしっかり目を通して、指示通りに作業すればそれほど困ることは無いと思います。
ここでは、取説に示されていない私が気付いたカンコツ的な所を中心に書いてみようと思います。
- ノーマルのストライカー(+ネジ2か所)を外す
- ここが一番難儀する箇所かも。
というのも、ここのネジは緩み止め剤が塗布されていて、外すのにかなりの力が必要となるのです。
実際、普通のドライバを使ってやってみたものの、私の力じゃ全く歯が立ちませんでした。
次の策としてショックドライバーを使ってみましたが、あまり叩くとボデーが凹むんじゃないか気がしてきてこれも断念。
考えた末に、下写真の通りドライバビットソケットを使う方法を採りました。
ただし、これでも力はある程度必要になるので、油断をすると作業時にスカを食ってネジ山をつぶしてしまったり、最悪は手をぶつけてケガをしたりしかねないので注意して作業しましょう。
ラチェットハンドルを持つ反対側の手でラチェットの頭部分を支えるなどしてネジ山から工具が外れないようにするといいでしょう。 - また、緩めていく途中で「ガガガ・・・」という音と共に引っ掛かりが出る事がありました。
原因は何なのか、はたまた私の車だけなのかは分かりませんが、音を出しつつも用心しながらゆっくり外していけば特に問題なく外すことが出来ました。
- ここが一番難儀する箇所かも。
- ストライカーを取り付ける
車両につける前に、ストライカーにトルクスボルトを写真のようにセットしておくとその後の作業がやりやすいです。
車両にセットして、ある程度まで手でトルクスボルトを締め込んで、ストライカーの位置を合わせます。
※車両側のネジ山に残っている回り止め剤の影響で、手では多少回しにくいかも。その場合はラチェットを使うなり臨機応変に。
本締めをします。指示締付けトルク 23[Nm]。
トルクレンチを使って真面目に作業(笑)。
- プレートベースの取り付け
特に特記するような点はありません。取説のとおりに作業すればいい感じ。
ネジ2本を外します。ここで外したネジは再利用するので捨てないように。
外すにあたっては、ラチェットハンドル+ドライバビットソケットを使った方が楽ちん。
ここでもスカを食わないように注意。
プレートベースを仮付けします。ここで先ほど外したネジを使って取り付けます。
軽く締まるまで上下のネジを交互に偏りがないように締める。
ここでは写真のように普通のドライバを使うと楽ちんかも。
本締めをします。 指示締付けトルク 6.5[Nm]。
写真のようにトルクドライバを使いました。
- プレートベースにプレートを取り付ける
ここも特記すべき点はありません。取説のとおりに作業すればいいと思います。
ベースにプレートをセットして…
横にスライドさせて嵌め込んで完了です。
- ドアの開閉確認
ゆっくり開け閉めしてみて、違和感がないかを確認します。
私の場合、ストライカーのスライド音が少しだけしますが、なんら問題はありませんでした。
取付直後に高速道路を200kmほど走行しましたが、今のところ特に異変もありません。
各ボルト類がしっかり締付けられていないと、走行中にドアが開いてしまったりして思わぬ事故に至る恐れもあるので、確認はしっかりとしたほうがいいと思います。
ご参考
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