※本記事は2021年8月の初稿を、2026年4月にリライトしました。元記事はWindows 10での実機作業ですが、最新の対応OS情報を追記しています。
NUC11PAHi7を組み立てたあと、最初にぶつかるのが「OSってどうやって入れるの?」という壁でした。
結論から書くと、8GBのUSBメモリ1本あれば、30〜60分でWindowsをクリーンインストールできます。光学ドライブは不要、特別なソフトもいりません。
この記事では、実機にWindowsを入れた手順と、BIOSの起動キーやブート順序まで、つまずきやすい点を解説します。
この記事の結論
- 所要時間:約30〜60分(Windows Update除く)
- 用意するもの:8GB以上(16GB以上推奨)のUSBメモリ、HDMIモニタ、USBキーボード/マウス、有線LANケーブル
- つまずきやすい3点:BIOSキー(F2)、ブート順序の変更、UEFIモードでの起動
- 対応OS:Windows 10 64bit / Windows 11 64bit(ASUSサポートサイトのドライバ提供範囲)
※2024年1月16日以降、NUC11PAHi7のドライバ・BIOS・サポートはASUS(ASUS JAPAN)経由
【重要】2024年以降のNUC11PAHi7サポート窓口について
NUC11PAHi7を含むインテルNUC第7〜13世代の技術サポート・保証・ドライバ・BIOS提供は、 2024年1月16日付でIntelからASUS(日本ではASUS JAPAN)に正式移管されました。
| 項目 | 移管前 | 移管後(2024年1月16日~) |
|---|---|---|
| ドライバ/BIOS取得 | インテル公式 | ASUSサポートサイト |
| 保証対応 | インテル | ASUS |
| ソフトウェア/ファームウェア | インテル | ASUSサポートサイト |
| セキュリティアドバイザリ | インテル | ASUS |
※NUC第6世代以前はインテルが引き続きサポートを継続(Intel公式FAQ PDF Q14,Q17)。
NUC11PAHi7はWindows 10/11が公式対応、USBメモリでクリーンインストールできる
NUC11PAHi7にはDVDなどの光学ドライブは載っていません。
そのため、OSはUSBメモリで作ったインストールメディアを使ってクリーンインストールするのが基本になります。
実機での流れは以下の通り。
- PCでWindowsインストールUSBメモリを作る
- NUCにモニタ・キーボード・マウス・LANを接続
- USBメモリを挿して電源ON
- BIOSのブート順序を確認、必要ならBoot MenuからUSBを指定
- インストーラの指示通りに進める
特別なツールも、有償ライセンスも、追加のドライバも事前には不要です。
対応OSリストの参照先
NUC11PAHi7個別の包括的OS対応表は見当たらない
NUC11PAHi7は、Intelが当初提供していた製品ページ・サポートページが2024年1月のASUS事業移管後に削除されています。
移管先のASUSは、 ASUS NUC 12 Pro以降については正式な対応OSリストを公開していますが、NUC 7〜11世代(本記事のNUC11PAHi7を含む)は対象外となっています。
ASUSが提供している間接的な情報
ですが、NUC11PAHi7のASUSサポートページでは、ドライバダウンロード時のOS選択肢として以下が用意されており、これが事実上の「ドライバ提供範囲=動作可能と見なされているOS」の指標になると思われます。
- Windows10 64bit
- Windows11 64bit
- Others
参考:購入時(2021年)のIntel公式情報
私が2021年に購入した時点で、Intelが配布していた公式ユーザーガイド(NUC11PAHi7 User Guide, January 2021)PDFでは、対応OSについて以下のように明確に区別されています。
- Windows: 「Intel-validated Windows operating systems」
→ インテルが検証済み。具体的なバージョンリストは別ページに掲載 - Linux: 「reported as compatible by Intel NUC owners」
→ NUCオーナーからの動作報告ベース。インテルとしての検証はしていない
インストール前に用意するもの
ハードウェア
- NUC11PAHi7本体(メモリ・SSD組込済)
- 8GB以上(16GB以上推奨)のUSBメモリ(インストールメディア用、中身は消える)
- HDMIまたはDisplayPort接続のモニタ
- USB接続のキーボードとマウス
- 有線LANケーブル(特にWin11では有線LANを用意しておくと安全)
- インストール用USBメモリを作成するための別PC
ソフトウェア(インストール用USBメモリ)
インストール用USBメモリを作成するための別PCがWindowsの場合、Microsoft公式サイトからダウンロードできる「メディア作成ツール」を使うのが最短ルートです。詳しい作成手順は別記事で解説予定(または公式ガイド参照)です。
Windowsライセンスは別途用意する必要があります。プロダクトキー、または既存のMicrosoftアカウントに紐付くデジタルライセンスでアクティベートします。
なお、Windows 10は2025年10月14日に標準サポートが終了しています。
NUC11PAHi7向けにWindows 10 64-bitのドライバ選択肢は残っていますが、これから新規にOSを入れるなら、基本的にはWindows 11を選ぶのが現実的です。

BIOSとブート順序の設定(NUCの起動キー)
NUC共通の起動キーは以下の通り(インテル公式ドキュメントに準拠)です。
| キー | 機能 |
|---|---|
| F2 | BIOS Setup(設定画面)に入る |
| F10 | Boot Menu(起動デバイス選択) |
| F7 | BIOSアップデート起動(USBに置いた.capファイルから更新) |
| F9 | BIOS設定をデフォルトに戻す |
ブート順序の確認手順
- 電源ON直後にF2連打 → BIOS Setup画面へ
- 「Boot」または「Boot Order」項目でUSBデバイスがHDD/SSDより上に来ているか確認
- 一時的にUSB起動したいだけなら、起動時F10でBoot Menuを呼び出してUSBメモリを選ぶ方が早い
UEFI/Secure Bootの確認
最近のWindowsインストールメディアは UEFIモード起動が前提です。
Secure Bootが有効でも基本的に問題ありませんが、Linuxを後で試す場合はSecure Bootを無効化する必要が出る場合があるようです。
Windowsインストールの実際の手順
1.ケーブルとUSBを接続する
NUCにキーボード、マウス、HDMIモニタ、有線LANを接続します。
また、作成済みのインストールUSBメモリは前面USBポートに挿しておきます。

2.電源を入れる
電源ボタンを押すとフルスクリーンロゴが出てNUCが起動します。
ブート順序がUSB優先になっていれば、自動的にインストーラが立ち上がります。
立ち上がらない場合は再起動してF10連打でBoot Menuを開き、USBメモリを選択してください。

3.ブートメニューからUSBを選ぶ
Boot Menuに接続済みのUSBデバイスが表示されますので、USBメモリ名(製造元名で表示されることが多い)を選択します。
4.インストール画面の指示に従う
Windowsインストーラは日本語表示ですので、画面の指示通りに進めるだけで完了します。
ライセンス認証はネット接続後にMicrosoftアカウントまたはプロダクトキーで実施してください。
インストール途中で何度か再起動が入りますが、ドライバは初期状態でWindowsが汎用ドライバを当ててくれます。

インストール後にやるべきこと
Windows Update
ネットに繋いでWindows Updateを最後まで回してください。
NUCのドライバの一部はWindows Updateで配信されます。
インテル公式ドライバの導入 → ASUS公式ドライバの導入(2024年〜)
NUC11PAHi7のドライバ・BIOSは、2024年1月16日以降ASUSサポートサイトから取得するようになりました。
- 導入推奨順
- チップセットドライバ
- ネットワーク(有線LAN/Wi-Fi)
- グラフィック
- Bluetooth/オーディオ
つまずきやすいポイントと対処
USBから起動しない場合
- BIOSのブート順序がHDD優先になっている
- USBメモリの作り方に失敗している(再作成)
- USBポートの相性(背面と前面で挙動が違うケースあり)
画面が真っ黒のまま動かない場合
- HDMIケーブルやモニタの入力ソースを確認
- 別のモニタやケーブルで切り分け
ネットワーク認証ができない場合
- 有線LANを挿し直す
- ドライバ未インストール状態ではWi-Fiが見えないことがある(最初は有線推奨)
まとめ
NUC11PAHi7のOSインストールは、USBメモリ1本と30〜60分があれば完了する作業です。
詰まるとすれば「BIOSキー」「ブート順序」「USBメモリの作り方」の3点。
これさえ押さえれば、特別なスキルは要りません。



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